小笠原の振興めざす

世界自然遺産登録へ

東京都議会公明党の小笠原諸島視察団(鈴木団長、高倉良生都議等)は20日、東京都小笠原村の父島内で、小笠原振興に向けた視察活動を精力的に展開した。

一行は午前、世界自然遺産の登録で課題となる外来種対策を視察。小笠原諸島には、昆虫のオガサワラシジミやシマアカネをはじめ多くの希少動植物が生息、生育しているが、島外から持ち込まれた外来生物が貴重な生態系に重大な影響を与え問題になっている。

この中で一行は、小笠原諸島の自然を守るため、アカギの植生状況や駆除対策について村側から説明を受けるとともに、希少な昆虫を補食するグリーンアノール(爬虫類)を捕獲する分布拡大防止対策の実態を視察した。

また、航空路開設問題で小港海岸を視察したほか、塩工場や小笠原海洋センターなどを見て回った。

視察を終えた鈴木団長らは「小笠原諸島の世界自然遺産登録を目指し、今後さらに実効性のある外来種対策を推進していきたい」と語った。(公明新聞2007年10月22日付)