重層構造の市場(大阪市)視察

敷地を高度利用 築地移転計画の参考に

築地市場(東京都中央卸売市場=中央区)移転問題に取り組む都議会公明党の藤井一政調会長、高倉良生都議らは13日、大阪市中央卸売市場(本場=中尾勝彦場長)を視察。

築地市場の都内江東区豊洲への移転計画は、敷地40・7ヘクタールに、卸・仲卸売り場などを1階の同一面上に展開することが前提となっている。一方、今回視察した本場は敷地面積約18ヘクタールで重層構造が特徴。

一行は、本場東棟(地上5階・地下1階)の1階で水産、3階で青果の卸・仲卸売り場や駐車場などを調査。地上から3階へ伸びる4本のスロープをトラックなどが行き来し、棟内では荷物専用8基、人荷兼用5基のエレベーターが稼働している。

藤井政調会長らは「重層構造により土地を高度利用した事例を確認できた。市場整備には、利便性やランニングコストなどの視点も欠かせない」と語っていた。