LGBTら性的少数者に関する情報発信や交流拠点となる施設「プライドハウス東京レガシー」が、東京都新宿区に開設し、当事者支援に取り組んできた都議会公明党の高倉良生政務調査会長、松葉多美子、栗林のり子、古城将夫の各議員は開設直後、運営を中心的に担うNPO法人の松中権さんらと意見を交わした。
同施設はNPO法人、企業、自治体などが協同で立ち上げたもの。延べ床面積は約140平方メートルで、多目的スペースや相談ブース、LGBTに関する本を集めた書棚を配置。スタッフが常駐し、利用は無料。毎週月、金、土、日曜日の午後1時から午後7時まで開館する。金融機関での取引が10年以上ない「休眠預金」や企業からの協賛金を元に運営する。
年内はLGBTとスポーツ、文化、教育などに関する情報を発信し、来年以降は個別の相談や軽食の提供などにも取り組む予定。
松中さんは、開設から1カ月以上たち、「想定以上に、多くの人が訪れており、驚いている」と強調。その上で、「当事者は、さまざまな悩みを一人で抱え込んでいることが多い。この施設で同じ境遇の人と話すことで、少しでも心が軽くなれば」と語っている。
高倉政調会長は「この施設ができたことで、これまで相談しづらかった人や深刻な悩みを抱えている人が希望を持てる。施設の運営をしっかり応援していきたい」と力を込めた。