高尾山の山頂トイレが3倍に増設

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行楽シーズンの長い待ち時間が改善へ

ミシュランの三つ星観光地として年間約280万人が訪れる八王子市の高尾山(599メートル)山頂に、この春からトイレが大幅に増設され、登山ピーク時には「1時間待ち」といわれる状況が改善されます。平成21年第4回都議会定例会一般質問で、環境保護と登山客の利便性向上につながる取り組みとして増設を求めていたものです。

高尾山山頂のトイレは従来、浄化槽方式のものだけでした。たくさんの登山客が訪れる行楽シーズンには、仮設トイレで対処していましたが間に会わず、登山客は長時間待つことを強いられていました。トイレの増設には新たな浄化槽設置スペースが必要ですが、地形的な制約からスペース確保が難しい状況になっていました。そこで途中の薬王院まで敷設されている下水道管を山頂まで延伸して、トイレを増設することにしました。

 

増設されたのは山頂のビジターセンター横と登山道1号路沿いで、男性用12、女性用43、だれでもトイレ2の計57。従来からあったトイレ32と合わせて、約3倍の89へと大幅に増え、春や秋の登山ピーク時にも対応できるようになりました。

増設されたトイレの一部(ビジターセンター横)は3月30日から共用が始まり、1号路沿いのトイレ(1階部分)がゴールデンウイークに間に合う形で4月28日から、5月後半にはその2階部分を含めた全体の使用が可能になる予定です。

トイレにはウォッシュレットも付いていますが、これは、山頂からの下水道管が複雑な地形に沿って敷設されているため、トイレットペーパーの使用による管の詰まりを防ぐための措置です。