手話通訳を見やすく

東京都議会・傍聴席のモニター改善

聴覚障がい者に開かれた議会にーーー。東京都は2011年第1回定例会から、本会議場の傍聴席にある聴覚障がい者専用の37インチテレビモニターの表示内容を、手話通訳の様子が従来よりも見やすくなるよう改善した。

これまでの表示内容は、登壇者の映像が大きく、手話通訳者の映像はモニターの左上に小さな画面で放送していた。

2007年第2回定例会一般質問で、高倉良生議員が日本映画への字幕表示の普及を提案した際、傍聴に訪れていた聴覚障がい者がモニターの見にくさを指摘。「テレビモニターが小さく、口の動きが見えにくい」との声を受けて、高倉議員は直ちに、議会事務局に対し改善を要望していた。

これを受けて都は同年、テレビモニターのサイズを現在の37インチに大型化。さらに今回の改善では、映像ラインを増やすことによって、手話通訳を全画面で表示可能にし、登壇者の発言内容を障がい者に伝わりやすくした。