都立病院に初めての「ハイブリッド手術室」を導入

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本日開かれた都議会厚生委員会で、都立墨東病院に導入する「ハイブリッド手術室」など2件の契約案件について質疑を行いました。

都立病院としては初めて導入される「ハイブリッド手術室」について東京都病院経営本部は以下のような具体例をあげ、その効果を明らかにしました。

①動脈瘤(どうみゃくりゅう)に対する内科的治療の実施中に、患者の容態が急変した場合、同一の場所で速やかに外科手術に移行することができる。(*従来は別の手術室に患者を移動させていたがそのリスクを回避できる)。

②「大動脈弁狭窄症」に対し、カテーテルと呼ばれる医療用の管を用いて人工弁と置き換える治療法を実施することができ、心臓疾患への対応力が強化される。(大動脈弁狭窄症=心臓と大動脈との間にある弁が固くなり、十分な血液が送られなくなる)。

③帝王切開時に大量出血の恐れがある前置胎盤の妊婦の場合、手術中に大量出血したときでも手術を進めながら同時に止血できるため、ハイリスク妊産婦への対応力が強化される。

従って、今回「ハイブリッド手術室」の導入により、都立病院での治療やその安全性がより向上することになります。今年度末には実際に使用が始まります。

導入にあたっての契約金額は5憶6700万円と高額ですが、契約手続きの透明性などについても都の見解をただしました。