8日の東京都議会第4回定例会本会議で、公明党から高倉良生議員が代表質問に立った。
高倉議員は、都内で新型コロナの新規感染者数や重症患者数が高い水準で推移していることから、民間病院に重い負担をかけないようにするため都立・公社病院が率先して対応病床を増やすよう求めた。
堤雅史病院経営本部長は、14ある都立・公社病院全てで病床を合計800床確保しており、感染状況に応じて「さらなる増床も実施する」と答弁。また、都立・公社病院の重症病床も現在の25床から「最大50床程度の確保を見据え準備を進める」と回答した。
さらに高倉議員は、年末年始に発熱などの症状が出た都民からの相談に応じられるよう「万全な対応が不可欠だ」と強調し、電話相談窓口「発熱相談センター」の状況を確認した。小池百合子知事は、年末年始の時期に電話回線を現行の30回線から「最大50に増やす」と応じた。
また、高倉議員は、公明党が提案した肺炎球菌ワクチンの接種費補助の検討状況をただした。小池知事は、同ワクチンの接種率が都内で約3割にとどまっていることから、「定期予防接種の対象者へ、新たな支援策の検討を進めている」と述べた。
経済対策に関して高倉議員は、区市町村や地域の商工会議所と連携したプレミアム付き商品券の発行を強く要望した。
一方、高倉議員は、私立高校授業料の実質無償化に関して、都の制度で対象外になる都認可以外の通信制高校の無償化に向けた検討状況を確認した。
野間達也生活文化局長は都認可以外の通信制高校85校を調査した結果を踏まえ、「新たな仕組みの構築に向け、検討を進める」と回答した。