都議会公明党の高倉良生らは2月5日、昨年9月の鬼怒川堤防決壊などで甚大な被害が発生した茨城県常総市を訪れ、被災地の復旧状況を見て回るとともに、高杉徹・常総市長と会い、水害対策について意見交換しました。
昨年9月の大雨により、常総市若宮戸では増水した鬼怒川の水が堤防を越え、同市三坂では堤防が決壊し、広範囲にわたって市内に浸水が広がりました。常総市では2人が死亡、住宅の被害は全壊53件、大規模半壊1575件、半壊3475件にも及びました。
被災者の救援には茨城県の警察・消防のほか、自衛隊、警視庁、東京消防庁、関東・中部各県から応援が出動。救助された人は、ヘリコプターによる1339人を含め、4258人に上りました。
高倉良生らは、避難場所となった石下総合体育館、若宮戸の越水現場、三坂の堤防決壊現場を相次いで訪れ、茨城県の防災担当者から復旧工事の状況について説明を聴取。さらに常総市役所で高杉市長に会い、復旧や被災者の生活再建の課題について意見交換しました。
高杉市長からは
①浸水によって発生した災害ごみの処理は他自治体からの協力が必要だったこと
②床上浸水1メートル未満の半壊家屋には現行法では支援がなく、県・市による独自の取り組みで25万円の支援金を3500戸を対象に実施したこと
③住宅リフォームの支援には所得制限があるため、対象外の713世帯には県・市の取り組みで支援したこと
④融資や利子補給の支援しかない商業・工業の被災者にも県・市で独自の支援をしたこと
――などについて説明があり、現行の被災者支援に課題があることが指摘されました。