正社員めざす30歳代に就職支援
東京都と東京しごと財団は11月27日、派遣社員やアルバイトなど非正規雇用で働く30歳代の人たちが正社員として就職できるよう支援する専用窓口「ネクストジョブテラス」を、東京しごとセンター(千代田区)内に開設した。
これを強力に推進してきた高倉良生ら都議会公明党がオープン初日に視察した。
就職支援の対象は、企業が採用を控えていた就職氷河期に就職活動が重なり、正社員になれず、現在、非正規雇用の仕事で生計を立てている30歳代。年長フリーターとも呼ばれ、正社員との賃金格差や不安定就労から抜け出せないなど社会問題となっている。
そこで、こうした人たちの正社員就職を強力にバックアップするため、窓口には、企業で実際に人事・採用担当をしていたOBをジョブコーディネーターとして配置。企業の採用活動をよく知る立場から、就職先の紹介から就職後の定着まで継続的にサポートする。
一方、紹介された人を正社員として6カ月以上雇用した企業には、1人当たり助成金60万円を支給。3年間で1000人の正規雇用をめざすとしている。
東京しごと財団の高(※1)橋都彦理事長は「景気後退で雇用情勢が悪化してきた時期に開設された意義は大きい。ここ数年が勝負」と意気込みを語った。また、窓口の担当者から「30歳代の労働力を求めている会社は少なくない。しっかり応援していきたい」と力強い声が聞かれた。
都議会公明党は2008年8月、都に対し、年長フリーターの正規雇用化へ新たな支援策を求める緊急要望書を提出。都側は「要望の趣旨を重く受け止める」と答えていた。昨年9月の定例会でも「年長フリーターの就労支援に積極的な具体策を」と訴えるなど、一貫して推進してきた。
(2008年12月5日付 公明新聞から要旨)
※1 正しくは「ハシゴ高」ですがシステムの関係上置換させて頂きました